最近、子どもの成長課程の一つである「言葉」の遅れを気にされて相談される方が多くいらっしゃいます。
そして、ひとりで考え込んでらっしゃる方がほとんどです。
私は病棟保育士として毎日たくさんの可愛い子どもたちと出会って遊んだりお家の方のケアを行っています。確かに言葉の発達は、それぞれはっきり見えます。
そこで、今回は保育士の私が子どもの「言葉」の遅れとその対策を解説していきます!
目次
言葉の理解が早い子の意外な共通点とは!?
私が保育士として遊んでいる子の中には、例えば、1歳8ヶ月の子が「先生、あーと。(ありがとう)」と二語文でお礼を言ってくれたり、2歳の子が「何やってんの~?」と尋ねてくれたりします。
この子たちは比較的、言葉の理解が早いですよね!
そして、そんな言葉の理解が早い子たちに共通していたのが
保護者以外の祖父母との関わりや近所の方との関わりが多いということでした。
その中でもある保護者の方は「マンマ」と赤ちゃん言葉が始まるようになって、
祖父母にだっこしてもらうと赤ちゃん言葉の卒業が早かったということでした。
その子のおばあちゃんにお話を伺いました。
祖母:
「嫁と息子の赤ちゃん言葉がどうしても気になったんです。
でもせっかくの孫をだっこさせてもらえる。頑張っている嫁に注意できない。
だから、私が孫をだっこしている時はいろんな物を見せます。
『ブーブーの車だね。く・る・ま』と言ってブーブーは車だと言うことを伝えます。
すると、私の声や口を見てブーブーがくるまと言えるようになる。
この繰り返しです。
でも、『じいじ、ばあば』の呼び名はそのままにしています。笑」
確かに近所におじいちゃんやおばちゃんのいる子の多くは言葉の習得が早いです。
次に早いのは上に兄、姉がいる子です。
その子は兄、姉の影響で気づけば一人前に言葉を言うようになったとのことでした。
子供の言葉の遅れに悩む人たちは意外と多いです
私たち人間は成長に伴い、家族や友だち、学校の先輩・後輩、仕事関係の人へと、人間関係が広がっていきます。
その過程で、相互に理解した生活を営むために「言葉」を通してコミュニケーションを取っていきます。
その中には、発達過程に問題が生じたために言葉が遅れている、言葉がなかなかでない子なども存在します。
発達の個人差と考えられる「言葉の遅れ」について悩んでいらっしゃる方が多く見られました。
私は必ず次の事に気をつけていくよう5つのアドバイスをしています
- 擬声語や擬態語の音の繰り返しを多く使い、
子どもにも言いやすく音が楽しめるように! - 短い文章で早口ではなく、
- ゆっくりと、はっきり、聞き取りやすく、正確に!!
- 口頭ではなくて視覚的手がかりで
- 目に見える工夫して、注意を引き寄せて!!
「子供の言葉の遅れ」には、ある意外な原因による、こんな事例もあります。
3歳児検診で「言葉の遅れ」がある子がいました。
いろいろ検査をすると原因は聴覚だけに異常があり、低い音が聞こえづらいということでした。
確かにお家の方の声は、小さく低く早い口調だったので、その子は言葉の習得が難しかったと思います。
そこで、療育センターにある「言葉の教室」へ案内と話す時には、上記で述べた3つの事を提案したそうです。
そして、その子は小学校へ上がる際には同じ年齢のお友だちと不自由なく楽しくお話することができるようになったそうです。
お母さんによると、確かに男の低い声は聞こえないかと思いますが、口の動きや周りの様子をみて判断しているそうです。
なので、子供の言葉の遅れが気になる方は
ゆっくりと、はっきりと、聞き取りやすく正確にお話されると良いですよ!
まとめ
「言葉が遅い」には、その子それぞれの原因があることが分かりました。
決して、誰が悪いという犯人はいないこと。
お父さん、お母さんも辛い。
そして、一番辛いのは言葉を伝えることができない、その子自身であること。
小児科に行ったり、ひょんな事で入院するとお医者さんや看護師さんが気づいてくれたり、相談に乗ってくれます。そして、専門期間に案内してくれますよ。
最後に、「言葉の遅れ」がみられる子どもに、言葉を獲得するために行う援助が、その子どもの負担にとなってはならないこと。
一生涯を通じて、言葉を楽しみながら獲得していく機会は乳幼児期に行われる関わりが重要!!将来に繋がるものへとなります。
楽しみながら言葉の習得をしてくださいね!!