てんかんって聞くと、とっても怖い病気ってイメージがありますよね。
でも、人によっては「てんかん?何それ。寒天なら知ってるよ!」という方も多いかもしれないですね。笑
実際、私もてんかんなんて短大に行くまでは知りませんでしたし!
てんかんと聞いても全然ピンときませんもんねー…。
そこで、今回はこの「てんかん」について紹介していきます!
目次
病気と原因
では、てんかんについてと原因を紹介します。
てんかんとは?
てんかんとは、てんかん発作を繰り返す脳の病気とされています。
また、年齢や性別など関係なく誰にでも起こりうるものなのです。
脳の電流が異常になって起こるけいれんと考えてください。
てんかんは、発作が何回も繰り返し起こることが特徴になります。
また、症状がどこに出てどんな症状なのかはそれぞれ異なり、多彩なんです。
それに加え、赤ちゃんには原始反射があるのでそれと見極めのつかないものもあります。
WHOでは、てんかんは別名「脳の慢性疾患」とされています。
小児に起こる原因
産道から出てくる時に大脳が傷ついてしまうことによっておこる「症候性てんかん」、遺伝的でけいれんしやすい「特発性てんかん」があります。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときか、分娩時に大脳が傷ついてけいれんが起きやすくなってしまうこと。
また、元々の脳の奇形によっておこったり、代謝異常によっておこるものがあります。
これらはどれも、3歳までに起こることが多く、感染症やけがなどで起こることもあったりします。
小児てんかんの特徴
では、小児に起こるてんかんの特徴について見ていきましょう。
発症時期
1歳までの発症が多く、そのほとんどが症候性てんかんになります。
幼児~学童期は、欠神てんかんや特発性てんかんが多いです。
特徴
新生児に関しては、低出生体重児にけいれんが多く見られたりします。
また、新生児の時にけいれんを起こすとその多くがてんかんに移行すると考えられています。
そのけいれんをいつまでも放置してしまうと、後遺症が残ったり神経になんらかの異常が出てしまうことがあり、酷い時には死亡もあります。早期発見・早期治療が不可欠です。
けいれんだけでなく、ぐったりするだけ。というのも新生児の発作の特徴です。
小児に多いてんかん
小児の多くは、欠神発作が多いです。
これは、いきなり意識がなくなってしまう発作のことをさします。
お絵かき中にクレヨンを落としてぼーっとしていたりするのも発作の一つです。
また、間隔はとても短いので、集中力がないと判断されてしまうこともあります。
てんかんの種類
では、てんかんと一言で言っても多くあるので簡単に説明していきます。
部分てんかん
これは、小児に多く見られます。
とくに、症候性ではなく、特発性の部分てんかんが多いです。
部分てんかんは、てんかんになる原因になる他の疾患、てんかんが起こる前の前兆があるのが特徴になります。
全般てんかん
これは、年齢に関係してくるてんかんになります。
全般というくらいですから、広範囲にわたって起こるものになります。
これに関しては、特発性ではなく、症候性の方が新生児や小児に多く見られます。
また、間隔も短く、なる前に神経の異常などが見られることが特徴です。
おまけ
てんかんを放置すると合併症が起こる場合があります。
- 発達障害
- 重症心身障害
- 認知機能障害
てんかんと発達障害が合併している場合は、知的障害も込みです。
また、てんかんになると30%以上が重症心身障害と合併してしまいます。
新生児~小児に関しては、認知機能が急速に発達する時期になります。
そして、脳が傷ついててんかんが起きた場合は、てんかんに関わらず、認知機能障害になる場合があり、薬の影響でなる場合もあるので、主治医と要相談が必要です。
まとめ
- てんかんは誰しもがなる可能性がある
- 見極めが厳しい時もある
- てんかんにも種類がたくさんある
今回はこれでおしまいです!
一番最後に参考文献を載せておきます。参考にしてください。
点頭てんかんというのが乳幼児によくあるのですが、それは起床後に頭をかくかくとさせたりして、あかべこのような動作をしたり、手足の突っ張りが1日何度かおきます。
これは、大きな物音に反応して抱きつくような動作をするモロー反射とよく似ているために、素人では判断しにくいです。
ですので、1日に何度も上の症状が出たら病院に行ってみてもらうようにしてくださいね。
参考文献
http://www.tenkan.info/about/epilepsy/