子供が咳をしていて熱がない場合は病院に行こうかどうか悩みますよね。
共働きで働いてると、なかなか病院に連れていくのも大変だったりして、
病院に行くタイミングを逃してしまうこともあるかと思います。
でも咳が長引く場合は、何か深刻な病気が隠れているかもしれません。
どのような病気があるのか知っておきましょう。
目次
乾いた咳と湿った咳の違い
咳には乾いた咳か湿った咳があります。
病院に行くと、どちらの咳か聞かれることも多いのでチェックしておきましょう。
乾いた咳は『コンコン』『ケンケン』『コホコホ』といった軽い感じの痰を絡まない咳のことを言います。
湿った咳とは『ゴホゴホ』『ゲホゲホ』といった胸の奥から出るような痰を絡む咳のことです。
咳の種類によって、病気が変わってきますよ。
どんな病気があるの?
普通感冒(かぜ症候群)
一般的に言われる【かぜ】です。鼻からウィルスが感染して咳が長引くこともあります。
子供から大人まで、誰でもかかります。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は『肺炎マイコプラズマ』という細菌に感染することによって起きる呼吸器感染症です。
長期にわたって咳が続くのが特徴です。最初は風邪と同じように熱、頭痛などの症状がでます。
その後、3~5日後に乾いた咳が出るようです。徐々に悪化し、3~4週間続くとも言われています。
百日咳
百日咳とは百日咳菌という細菌に感染することで、激しい咳が長期間でる感染症です。名前の通り、100日にわたる長期間です。
こちらも最初は風邪と同じような症状が出るため、判断が難しいとされています。
進行すると、『コンコン、ヒュー』という特徴的な呼吸音を伴う咳がでます。
生後6か月未満の乳幼児が発生すると、重症化する恐れがあるので、予防注射はしっかり受けるようにしましょうね。
クループ症候群
クループ症候群とは、特定の病名ではなく、声帯や喉の周辺がウィルスの感染や、アレルギー的な原因によって炎症を起こす疾患の総称です。
生後6ヶ月~3歳の子供になりやすいと言われています。
風邪と同じような症状から始まり、炎症によって犬の鳴き声に似た『ケンケン』『ケーンケーン』というような咳がでます。
急性気管支炎
気管から気管支にまで及ぶ風邪で、『ゴホゴホ』『ゼロゼロ』といった湿った咳がでます。重症化すると肺炎になることもあります。最初は乾いた咳で始まります。
咳の続く期間
咳がどのくらい続くかによって、急性、遷延性(せんえんせい)、慢性の3つに分けられます。
・3週間未満でおさまる咳…急性
・3~8週間続く咳…遷延性
・8週間以上続く咳…慢性
子供が数日咳をしていると心配になると思いますが、急性でも3週間と言われています。
咳は長引きやすいものと思って良いでしょう。
咳を緩和する方法
加湿して、きれいな空気を
加湿をして湿度を高くすることで、咳を抑えることが出来ます。加湿器や空気清浄機を使いましょう。
加湿器が無い場合は、濡れたタオルを干しましょう。
我が家はとても乾燥する家なので、冬の季節は洗濯物を干して、乾燥を防いでいます。加湿されて洗濯物も乾いて一石二鳥です。
タバコの煙は咳をひどくしますので、ご家族に喫煙者がいる場合、近くでタバコを吸わないように注意して下さい。
水分を取らせる
少しずつ水分を取らせてあげましょう。
その際一気に飲ませるのではなく、少しずつ飲ませてあげて下さいね。
上半身を高くする
寝ていると咳が出やすくなるので、上半身を高くするようにして寝かせましょう。
枕で頭だけ高くならないように注意して下さい。
まとめ
子供が咳だけしていて、熱もなく食欲もあり元気にしているならば、焦って病院に連れていく必要はありません。
2~3日様子を見て咳が止まらない様なら、病院に連れて行きましょう。
何事もそうですが、早め早めに、病院に連れて行き薬を飲ませていれば、酷くなることを防げるでしょう。