アレルギーの検査がしたい!
今日、子どものアレルギーの病気は増えている一方です。なんと20年前の2~3倍!!どの病気も成長とともに軽くなっていくことがほとんどですが、一方では重症で改善が見られない喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの患者さんも増えているのが現状です。
また、近年のアレルギーの病気は、アレルゲンを少しずつ体内にいれて、反応をおこさないようにしながら治していこうという免疫療法が注目されています。そのためにも採血やパッチテストなどを用いてアレルギー検査を行っている医療機関があります。
今回はアレルギーの検査はいつから、どこですればいいのか?や、費用の目安などを解説していきます!
目次
子供のアレルギー検査はいつからできるの?
アレルギー検査は、生後4ヶ月の新生児や乳児から行うことができます。
しかしながら、小さな赤ちゃんにアレルギー検査を行うことはとても負担がかかります。1歳以降にアレルギー検査をしても、問題は特にないようです。
稀に1歳未満でアレルギー症状が強く出ている子もいます。強いアレルギー症状が出ている場合、複数の物質で強く出ている可能性があるのです。さらにはショック症状のあるアナフィラキシーが出る恐れもあります。
お医者さんに相談したうえで、早めにアレルギー検査することを検討されることをお勧めします。
子供のアレルギー検査はどうやってやるの?
アレルギー検査の方法は大きく2つに別れます。
1つは採血をして行う「血液検査」です。こちらは最も使われるアレルギーの検査方法です。
血液中にあるアレルギー反応を起こす、Ige抗体を調べます。そしてアレルギーの原因となる物質を特定します。
もう1つが「皮膚検査」です。皮膚検査は血液検査に比べ、赤ちゃんの負担が少なく、2種類の検査方法があるというメリットがあります。
1つは皮膚の表面を針で軽く傷つけて、アレルギーの原因となる物質を付着して、アレルギー反応が出るかを確認する「スクラッチテスト」と呼ばれるものです。
もう1つは、アレルギーの原因となる物質を染み込ませた紙を、皮膚の表面に貼り付けて、アレルギー反応が出るかを確認するものです。
これらは皮膚が赤くなった場合、アレルギー反応を引き起こしていることになるのです。
子供のアレルギー検査はどこでできるの?
まずは、近所のかかりつけ小児科で、アレルギー検査を行えるか確認しましょう。
かかりつけの小児科でアレルギー検査が行えない場合、アレルギー科がある病院を紹介してもらえます。なのでそちらで検査が行えます。まずは一度、赤ちゃんのかかりつけの小児科で確認をしましょう!!
子供のアレルギー検査のアレルギー検査の費用は?
アレルギー検査の費用は、病院や検査をする種類により違いがあります。代表的な血液検査の場合では、保険適用で1,000〜4,000円程度です。
赤ちゃんの場合は、自治体により乳幼児医療助成制度を使うことができたりもします。
おそらく、アレルギー検査が助成の対象であったら、費用負担はゼロもしくは少額で済むと思います。保険の適用や助成の対象や方法については、病院や自治体で確認をしましょう。
片足の湿疹異常の原因は「砂アレルギー」
保育現場で働いていた時に「砂アレルギ-」の子がいました。しかも片足だけなのです。
その子はお外で遊ぶことが大好きなのに遊ぶと片足だけ異常な湿疹が出るのです。
家族も園も原因が分からず、外で遊ぶため蟻などの虫に刺されているのかと思っていたそうです。
そこでかかりつけの小児科の先生からアレルギー検査をしてもらうと「左脚のみ砂アレルギー」とのことでした。
原因が分かったため、その子は外で遊ぶ際、長い靴下や長ズボンを履き、部屋に戻った際は足を洗い靴下を履き替えるようにしました。本人も遊ぶときには足に気をつけて砂場で遊んでいました。
まとめ!
アレルギー物質の原因アレルゲンは、1つとは限らず、2つ・3つなど同時にアレルゲンを持っている場合もあるので注意が必要です。
アレルゲンの反応は、時間をかけて、アレルギーの反応を抑える治療が行われています。
アナフィラキシーショックを起こさないよう、血液検査でアレルゲンを調べておくことは大切です。